朝、急ぎ足で駅に向かいます。 途中、少し寄り道をします。
君に会うために、お屋敷の前まで行くのです。 お屋敷の壁面のところで、君は待っています。
君と、目と目で会話します。
(去年より、ずっと燃えているね)
今年の君は、あざやかです。 そしてきっと、来年はもっと、色あざやかでしょう。
(また、来年)
君に挨拶して、駅へと向かいます。
*
年々、思いは深くなっていきます。
(紫 麻乃)
[ トップページに戻る ]